ストレスマネジメントとは、自分のストレスと上手に付き合っていくこと。 その第1歩は「ストレスによる自分自身の変化(ストレスサイン)に”気づく”こと」でした。 「このままだと、ちょっと苦しくなりそうかも」と気づいたら、早めに、自分のケアをはじめましょう。 今日は「ストレスに対処する10の方法」を紹介します。
対処法1:自分の好きなことをする ←★今回はここ 対処法2:自分が「素」に戻れる時間と空間を確保する 対処法3:運動習慣でストレス耐性を高める 対処法4:親しい人に話を聞いてもらう 対処法5:家族とのコミュニケーションを大切にする 対処法6:食生活を気にする 対処法7:先延ばしにしない 対処法8:リラクゼーション法をためしてみる 対処法9:アサーションで上手に自己主張! 対処法10:やっぱりこれ「十分な休息をとる」
トライアド治験ネットnote編集部
対処法1:自分の好きなことをする
「あなたの好きなことは何ですか?」「趣味は何ですか?」と聞かれても… それがわからないから困っているし、ストレスが溜まってしまう! そんな方もいらっしゃるかと思います。 しかし、やはり「好き」「心地よい」と思うことを実際に行動としてやってみることは、気持ちを切り替えるためには有効です。 (事実、熱中できる趣味を持っている方は、仕事や家庭以外にも、人生の楽しみを見つけられている方が多いように思います) 仕事をされている方は、仕事から離れた場所で、 子育て中や家事に追われる方は、できれば家庭の外の場所でできることや、趣味などを持つとストレス解消に繋がりやすくなるのでおすすめです。
「好きなことがない」「趣味がない」という方は、「好き」や「趣味」を次のように言い換えたり、捉えなおしてみると、見つかりやすいかもしれません。
「好き」→「嫌いではないこと」「心地よい」「ラクにできる」「楽しかったことから考えてみる」 「趣味」→「気づくと、いつもやってること」「子供のころに好きだったこと」「やってみて、楽しい思い出があること」
実際に、何人かに「好きなこと」を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
電車の行き帰りに好きな音楽を聴く
ビデオ配信サービスでハマれるドラマを一気に見る(泣くとスッキリ)
カフェで本を読む
ネイルを塗る
香りのよい入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入る
子どもを預けて映画に行く
自転車に乗る(晴れた日に坂道を下ると最高らしい)
遠回りをして家に帰る
その人の置かれている環境や状況で、できること・できないことはあるかと思いますが、思い切って、自分のために心地よい、好きなことをする時間が、少しでも持てると、ストレス対策にはよいかと思います。
対処法2:自分が「素」に戻れる時間と空間を確保する
くつろげる「場所」も、とても大事なもの。 好きなことや趣味が見つかりにくい方も、好きな「場所」であれば浮かびやすいかもしれません。 お風呂、ソファ、ベッド(お布団)といった、自宅内のくつろげる場所で時間を過ごすことも、仕事帰りに、落ち着けるカフェや喫茶店に立ち寄るなどもよいと思います。 本屋や図書館(紙のにおい)が落ち着くといった方もいらっしゃいますし、過去には「木に抱き着くと幸せ」と教えてくれた方もいらっしゃいました。
確かに、こんな木にくっついたら、幸せですね・・・
対処法1の「好きなこと」とも重なりますが、ストレスを感じる日常から、物理的に離れてみることは、とても有効です。
対処法3:運動習慣でストレス耐性を高める
身体を動かすことは、ストレス解消にもってこいです。 ストレスを感じると、私たちの体は汗💦をかいたり、筋肉が緊張したりします。高ぶった神経や、凝り固まったからだをほぐすには、定期的な運動が役立ちます。
また、運動はストレスを解消するだけでなく、ストレスに強い心身をつくる意味でも効果的といわれています。 日常的に運動を続けることで、気持ちを安定させる働きをもつセロトニンや、リラックス効果のあるホルモンが安定的に供給され、ストレスや疲労解消に効果を発揮します。
また、運動をすると心地よい疲労を感じますね。 疲労感によって、体が自然と眠くなって、眠りの質も向上するといわれています。
ストレスを感じたな、今日は疲れたな、という日に軽い運動をしたほうが、血流が良くなり、ぐっすり眠れて、元気になれることもあります。
本当に疲れてへとへとな時、うつ病の初期など、こころの病気が疑われるような時には、しっかり休むことが大事ですが、心や頭の中のうずうず・モヤモヤを吐き出してすっきりしたい!と感じるときは、意識して体を動かしてみるのはいかがでしょうか。
(次回に続く)
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