【VR家族支援プログラム】第3回「相手の気持ちを推測して伝える」を開催しました
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- 8月14日
- 読了時間: 3分
本プログラムは、2025年度日本郵便年賀寄付金助成事業として、VRによる当事者体験と参加者同士の対話を通じ、ひきこもり当事者と向き合う家族の理解と実践的なコミュニケーション力を高めることを目的としています。
こんにちは!ほっといい場所ひだまりスタッフです。
2025年8月8日(金)、渋谷区地域共生サポートセンター<結・しぶや>にて、第3回ひきこもり家族支援VRプログラムを開催しました。
今回のテーマは「相手の気持ちを推測し伝える」です。
プログラムの流れ
状況体験
家庭でよくある場面を、まずは親の目線から体験します。
今回は、親が心配して声をかければかけるほど、子どもがどんどん不安そうに、ぎゅーっとなっていってしまう……
そんな場面でした。
VR体験後には、そのときに感じたことや気づきを参加者同士で共有しました。
工夫発見
次に、同じ場面を子どもの目線から体験します。
子どもの視点から、親の関わりをVRで体験している様子。ゴーグルの映像はスクリーンにも投影されます。 その後、子どもの立場で感じたことや、親としての伝え方の工夫、気づきを話し合いました。
これまで上手くいった時・上手くいかなかった時など、エピソードを共有しました。
実践練習
工夫発見のポイントを活かしたモデルの関りを、まずは子どもの目線で体験します。
次に「自分だったらどんなふうに伝えるか」を考え、セリフを作って実際に声に出して練習しました。
工夫やポイントを意識しながら、自分が声をかけるなら?で考えてみます。 子ども役の映像に対して、実際に声に出して練習してみます。VRゴーグルをつけても、つけなくてもOKです。
参加者の声(一部)
「子にどう接したらよいのか正直わからない。一言かけても、本人の気分によって受け止め方が変わり、衝突になってしまう。そうならないよう気持ちを押さえると、自分がつらくなる。違う道を考えてあげられたらと思い、他の家族の意見を聞きたくて参加した」
「(VRを体験して)モデルのお母さんの気持ちがよく分かった。同じことをしているなと思った。解決策を急ぐのは、本人のためというより自分が早く抜け出したいからかもしれない。解決策を見つけたいが分からない。どんな言葉を子どもが求めているのかも分からない」
「一呼吸おくことは簡単なようで難しい。子どもが感情的になると、自分もつい反応してしまうが、落ち着いて『ごめんね』と言えたときは相手も落ち着く。背中をさするなど、落ち着くきっかけになる行動もあるが、効かないときもある。自分も抱え込みすぎないように、趣味の時間を持つようにしている」
「相手の言葉をそのまま返すことでも、『分かってくれている』『言って良かった』という気持ちにつながる。解決を急ぐ前に、しんどい気持ちをまず受け止めたい」
「気持ちを決めつけずに聞くのはいいと思った。最初はセリフのようになってしまっても、寄り添う姿勢を相手に伝えることが大切だと感じた」

📢次回(第4回)のお知らせ
次回は、2025年8月29日(金)14:30〜16:00 に開催予定です。
テーマは、「自分の気持ちを伝える」。
いよいよ家族が最初の支援者になるための5つのステップ “ひ・き・こ・も・り”の、
「こ」=声かけ に関する内容に入っていきます。
「何を伝えるか」だけでなく、「どんな気持ちで、どう伝えるか」を一緒に考え、関係づくりにつなげるヒントを探っていきます。
本プログラムへの参加費は無料です。「どう接すればいいかわからない」「距離を縮めたいけれど難しい」そんな悩みをお持ちのご家族の方へ、ぜひご参加いただけたら嬉しいです。
詳細・お申し込みは ▶ [https://www.hidamari.cns-net.or.jp/vr] よりご確認ください。
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