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【VR家族支援プログラム】第9回「専門家に支援を求めるための声かけ」を開催しました(2025/12/12)

  • 執筆者の写真: query70
    query70
  • 21 時間前
  • 読了時間: 5分

本プログラムは、2025年度日本郵便年賀寄付金助成事業として、VRによる当事者体験と参加者同士の対話を通じ、ひきこもり当事者と向き合う家族の理解と実践的なコミュニケーション力を高めることを目的としています。



こんにちは!ほっといい場所ひだまりスタッフです。


ひきこもり・不登校の方のご家族を対象とした「VRひきこもり家族支援プログラム」を全10回で実施しています。


2025年12月12日(金)、第9回目のプログラムを開催しました。



アイスブレイク


今回はアイスブレイクとして、「年末年始にあえてやらなくても良いこと」をテーマに共有しました。


年賀状は「毎年書こうと思うがやめられない」「SNSの返事も迷ってしまう」といった声がありました。

年越しそばは「レンジ調理に変えて、食べたい時間にそれぞれで食べる」「家族それぞれの番組を観るので無理に集まらなくてもよい」との工夫が話されました。

おせちやクリスマスも「宅配ピザやチキンで十分」「子どもが成長して手間をかけてもあまり食べない」との意見が出ました。


また、帰省についても「混雑を避け、行けるときに行けばよい」との声があり、

年末年始は無理せず柔軟に過ごすことの大切さに気づく時間となりました。



テーマ「専門家に支援を求めるための声かけ」


今回のテーマは「専門家に支援を求めるための声かけ」です。

VR動画では、体調のすぐれないひきこもり状態の息子に対し、両親が「明日受診を!」と勧める場面を体験しました。


ダイニングテーブルに座って3人で向き合う場面設定のため、参加者からは「息子に逃げ場がない」「両親のどちらかと関係が良好でも、これでは両親とも敵になってしまう」「両親で結論が決まっている」「圧がある」といった具体的な感覚が挙がりました。


父親が話を急ぎすぎると子どもの気持ちが置き去りになることや、「行ってくれれば安心する」といった親側の安心のための言葉は負担になることがあると気づきがありました。


また、「精神科に行こう」ではなく「気分障害外来に行こう」「専門家に聞きに行こう」といった柔らかい表現の方が受け入れやすいのでは、とも話題になりました。


画像①子どもの視点から、両親が話している様子を体験しています。「面接のようだ」の感想もありました。
画像①子どもの視点から、両親が話している様子を体験しています。「面接のようだ」の感想もありました。


工夫発見

息子の視点から場面を体験し、参加者同士で意見を出し合う中で、具体的な工夫がいくつも挙がりました。


  • 両親が二人揃って話すと圧を感じ、子どもが逃げ場を失いやすい。そのため片方が話し、もう片方は控えるなど、子どもが相談しやすい環境を作る。

  • 受診の結論を先に決めず、「興味があるかどうかを聞く」といった個々に合わせた段階的な声かけを取り入れる。

  • 柔らかい言い方や子どもの気持ちを尊重する表現(「専門家に聞いてみよう」「あなたのタイミングで良いと思う」)を用いると、安心感につながる。


このように、子どもが安心して話せるように環境を意識することの重要性を学ぶ時間となりました。


画像②気づきや感想がたくさんホワイトボードに書かれています。
画像②気づきや感想がたくさんホワイトボードに書かれています。

実践練習

実践練習では、両親の表情や言葉の工夫が子どもに与える影響を体験しました。


参加者からは、親から意見を聞かれることで「相談に応じてもらえる」と感じられることや、「うつ」と断定せず「元気がないように見える」と伝える方がショックが少なく、気持ちを守れるとの意見が出ました。

また、「行くことについてどう思う?」と最初に尋ねることで、決められていない、命令ではない印象を与えられ、子どもが話し合いに参加している感覚を持てることもわかりました。


質問が多すぎると負担になる場合があるため、「分からない」という選択肢を残すことも大切です。例えば「必要だと思ったら」「あなたのタイミングで良いと思う」といった声かけが有効です。


さらに、親が前向きに声かけしても、必ずしも子どもがそう受け取るとは限らず、日々の観察とタイミングの見極めが必要という意見も出ました。


「(病気だから)治したいと思う?」や「このままだと将来良くない」といった、子どもの状態についての断定的な言葉ではなく、

「私(親)が心配だから、専門家の手を借りてみようと思うんだけど」と柔らかく伝えることで、子どもが受け取りやすくなるかもしれません。


子どもの状態に合わせ、病気としてではなく困っていることの改善に焦点を当てることも大切で、精神科の受診に限らず応用できる工夫が話されました。


画像③工夫を反映した台本を用いて、声掛けの練習をしています。
画像③工夫を反映した台本を用いて、声掛けの練習をしています。

全体を通じて

参加者からは、日常での声かけや関わり方に対する気づきが多くありました。


ハプニングがあったものの、新しいクリニックの受診や自分で書類を揃える経験によって、本人の自信が深まり、親子の絆も強まったと変化を感じられたエピソードが共有されました。

また、実は親自身も口下手さを意識しながら言葉を考えていること、完ぺきではない親の部分を、失敗談として子どもと共有してみてもよいのでは、という気づきもありました。


声かけのタイミングがとても重要で、相手の気持ちを尊重して話すことで信頼関係を維持できることも実感されました。


今回のプログラムを通じて、「子どもの希望を聞くこと」「丁寧に話すこと」の大切さを改めて意識するきっかけになったようです。「最近は地雷を踏むことが減ったように感じる!」との声も聞かれました。




※本プログラムの基本的な構成や進行の流れについては、第1回の開催報告をご参照ください。



📢次回(フォローアップ回)のお知らせ


次回は、2026年1月9日(金)14:30〜16:00 に開催予定です。

会場:渋谷区地域共生サポートセンター<結・しぶや>


これまでのプログラムを通して、コミュニケーションを振り返ってみます。

「もう一度練習したい関わり」についてのリクエストも募集します!



ご関心のある方は、どうぞお気軽にお問合せ下さい。


詳細・お申し込みは こちらからご確認ください。



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